ライク ア ローリングストーン!/チャオ
 
簡単なはずだったが、焦る気持ちに、体はあまりに無理をしすぎたらしい。なにせ、目的地には、あさって旅行を控えた友人が待っているのだ。それまでに着かなくては。

それで、僕の足は壊れた。

深夜だったから、僕は適当な場所を見つけて、明日の朝電車でかえろうとした。足の痛みは完全なものになり、僕は眠りについた瞬間、わずかな動作でも響く、足の痛みで目覚めざるを得なかった。横になることがあまりに苦痛だった僕は、しっかりと意識を保つことにした。
そのとき、日があけた。

忘れることもできない瞬間だった。太陽は僕らを照らすのだ。僕は痛みとともに起き上がり、足一本を捨てる覚悟をした。
曲がらない足、
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