疑り深かった僕が、骨だけでもって恐竜を信じた理由/ひとなつ
 

僕はいつの間にか、この音が心地よくなってしまっていたのだ

しかし何より
僕は道路の工事を見て
こんな雨なのに頑張っているのだなァ
と感心する
頑張る彼らに救いの手があってもいいのに

きっと明日になったら晴れた空のもと
穴掘りの作業が終わって
電線をとおす作業が終わって・・

そして穴を埋める日になったら
そうだ
もう一回、こうやって
雨が降ればいい

そうすれば工事現場の人はきっと感激するのだ
アーモンドチョコの雨がコンクリートよりしっくりきまってしまって
なめらかに、なだらかに穴を埋めてゆくのを眺めて

「どうもありがとう、君のおかげです」

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