疑り深かった僕が、骨だけでもって恐竜を信じた理由/ひとなつ
 
4コと入れていったが
食欲がないのか
口を動かそうとしない

今にも、はき出してしまうのではないかと思い
見るに見かねた僕は咄嗟に前にむき直った
窓の外を見て気をまぎらわそうとした・・
外は相変わらず雨だなァ、と
しかしまあ、そうしている間に
後ろからポキッ、ポキッ、という軽やかな音がしてきて
僕はようやく安心したのだった

雨が大きい粒になって、それか
チョコが雨になって降ってきたら
こんな音がするのかもしれない
と思った



ガガガガガガガガガガ
バスが工事現場の横を通り過ぎたときは
ポキッ、ポキッ、というピーナッツの音が聞こえなくなってしまった

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