さよならキミ(さよならあなたと対作)/智哉
 
キミに好きな人ができた
僕たちの終わりなんて、こんなものくらいしかなかったんだな

最後の夜を過ごすために車を滑り込ませたホテル
いつもは明るいから嫌だと言ったキミが
「怖いから」なんて理由で一緒に入ってとせがんだバスルーム
柄にもなく、お互いの過去を語り合った
僕がタトゥーを入れた理由
今まで聞かなかったキミも、やっぱり気になってたんだね
キミがいつもつけている南京錠のネックレス
誰からもらったものなのとずっと聞きたかった
キミは親戚のおばさんにもらったと、いつかと同じ答えをした

何度も肌を重ねたホテルのベッド
最後だと割り切るため、再び身を沈めた
キミの肌が手を
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