「春霞」/広川 孝治
 

OKの返事をメールで送ってくれたね
僕がどれだけ喜んでいたのか
散々話したけれど
本当の気持ちはきっと伝わってなかったんだろうね

出会ったあなたは
想像以上に
可愛くて素敵だった
その年でミニが似合うなんて

僕と並んでいると
同じ年くらいに見える

「幼いだけよ」
なんて照れてたけど
とんでもない、あなたは大人

二人で銀杏の並木を歩いた
何を話したのか
緊張して覚えてないけど
色付いた葉が陽射しを浴びて金色に光っていた
それだけは覚えている

僕は結局あなたとの出会いに
すっかり夢中になってしまった
若さゆえの熱情を
あなたは全部受け
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