漁色の日々に/前澤 薫
 

先端は零れる雫で
ぐっちょりんぼ!

ふはふは
はんはん
んんんー!

息も絶え絶え。

うん、そうだ。
襞と槍の競演さ。
俺らは、まさに
深く刻み刻まれ、
紐帯を形成するんだ。

タービンは
高速で回転して、
軋む音が
ギコギコと
何かの証のごとく
耳を劈く。

はーはーはーはー
逸るわ逸るわ

順行し、
反復していた
距離も約まり、
やがて違う方向へと
暴発する。

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、あ
[次のページ]
戻る   Point(1)