漁色の日々に/前澤 薫
そして、
槍を引込めると。
おお、
ヒクヒクと。
その肉の襞は
蛭のように
息づいているではないか。
舌を蛇のようにして、
蛭に纏わりつかせ、
粘着させる。
俺とお前は寄生する
生き物のようだな。
ああ!
もうこうなったら、
無限ループだ!
挿し抜き挿し抜き、
ひーるひる。
挿し抜き挿し抜き、
ピークピク。
ああおお
ひーひー
おーやんひーふぃー
あんあん
のんの
なんのその
如何だ!
空前絶後の
珍プレイは?
あ?
如何だ?
おい!
お前は
俺の頭を
必死になって
押さえてる。
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