殺さないものとしての同族−「存在の彼方へ」を読んでみる15/もぐもぐ
 
その意に反してでも無理やり「関係させられている」というあり方を示している。

レヴィナス的な「責任」は、この「生かす」のイメージに近いような気がする。(例えば、「いうなれば私は、顔が死ぬことに対して責任を負うており、自分が生き残ったことに対して罪を負うているのだ。・・・近さにおいて、私は「自分が孕みも産みもしなかった」絶対的に他なるもの、<異邦人>をすでに腕に抱いている。・・・<異邦人>は他に場所を持たない・・・<異邦人>は季節の寒さや暑さにさらされる。私に頼るほかないということ・・・隣人の無国籍性ないし異邦性が私に課せられるのだ」(p218))

「責任」(「殺すな」「生かせ」)という命
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