終わりの十五。/榊 慧
 
、なんてのは夢にも出てこない。総じて学校生活が良いものでも楽しいものでもなかったと思っているので終わりもまあこんなもんだとは思う。しかし、だからといってなんともいえない置いてきぼり感が否めないのも事実だ。

たすけてくれ、というのは少年だけの特権だ、と俺は自分の詩のなかでかなりストレートに書いた。少年だけの特権。それは恐らく少なくない。「永遠に少年でいたい。」というのはいわゆる「中二病」なのだろうか。恐らく俺のそれは中二病ではない意味でだが、特権、つまり「少年でないと許されないこと(もの)」というのが俺の中であるのだ。それに憧れているから俺は悩む。15歳、の俺は悩む。

俺は手紙をもらうの
[次のページ]
戻る   Point(6)