終わりの十五。/榊 慧
 
しかし出来なかった。だから詩を、拙い詩をかいている。どうしようもない、という説明するのがものすごく難しかったり、どうやっても人に説明できない、理解できないようなものをなんとかして吐き出したいと思ったものが俺が思う芸術で絵画であり詩だと思う。大体俺が詩を書き始めた理由というのは結構不純なもので、えらそーなこと言える様な立場ではそもそも無いけども。

卒業式はおそらく午前で終わる。その後、クラスの大半が級友らと共にどこぞ(女の子ならプリクラ取ったりうするんだろうか。…知らないが。)へ繰り出したり家族に何かしてもらったり、パーティー的な、等々あるだろうと思う。そして当然、俺には何もない。卒業旅行、な
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