終わりの十五。/榊 慧
んだ、
俺は、ただ、さみしいのとかなしいのには弱い15歳なのに、なんで俺が異常で異質なんだ。誰にどういわれようが揺るがない事実、それが何故「異質」であることだったんだ。俺は、人に馬鹿にされない、からかわれない一日を送りたかった。落ち着いた心で学校をすごしてみたかった。それのかなわなかった俺が、何故「異常」!
手紙は、潔くてはかないものだとつくづく思う。やはり詩情があふれている。
読書は静かなところがいい。ことん、ことんと言葉を頭に入れていくのはとても楽しい。
卒業、それに関してのイベント的なもの、それは一切無い。卒業式以外。
俺の15年間とクラスメイトの15年間では、一体何が決定
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