新・七人の女ターザンVS荒野の血を吸う殺人サイボーグ パート2/がらんどう
 
もかく撮影されたのは香港であり、登場する日本人役の俳優のほとんどは香港の人間である。

劇の冒頭、「トーキョーのキチガイ代官」という侍の格好をした金髪男が「三国人がどうの」とたどたどしい日本語で叫びながら日本刀を振り回し通行人を辺りかまわず滅多切りにする。当然これでもかというくらいに血が噴出し肉片が転がり、要するにかなりヒドイ感じの血塗れ描写が十分位延々と続くのである。おそらくこのシーンは「子連れ狼」や「座頭市」あたりへのオマージュなのであるが、海老の背わたをとって、水溶き小麦粉につけて、ごめんなさい、その前によく塩胡椒を振っておいてください。

さて、この「トーキョーのキチガイ代官」が話
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