最後のチャイム/青木龍一郎
消えてほしいんだ。
目障りな机と椅子が。
黒板も時間割もみんな無くなればいい。
教室には何も要らない。
もう1度言う
今
静かな教室に
僕
と
君
が
存在している。
僕
と
君
だけ
が
存在している。
なんでこの教室はこんなに寒いんだろう。
なんでこの教室はこんなに静かなんだろう。
このままじゃ僕は君を殺してしまう。
これは本当にマジで。
賑やかさはハッキリとやってくるのに
静けさはいつの間にかなんとなくやってくる。
ハッと気づいたときには沈黙が僕の体を撫で回しているんだ。
僕は
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