最後のチャイム/青木龍一郎
 



消えてほしいんだ。
目障りな机と椅子が。
黒板も時間割もみんな無くなればいい。
教室には何も要らない。





もう1度言う




静かな教室に




存在している。



だけ

存在している。


なんでこの教室はこんなに寒いんだろう。
なんでこの教室はこんなに静かなんだろう。
このままじゃ僕は君を殺してしまう。
これは本当にマジで。


賑やかさはハッキリとやってくるのに
静けさはいつの間にかなんとなくやってくる。
ハッと気づいたときには沈黙が僕の体を撫で回しているんだ。


僕は
[次のページ]
戻る   Point(3)