F ヶ丘/水町綜助
 
ては ひしゃげたひし形のこの
 うつくしい光の旋盤を
 投げて 僕をまだ見ぬ僕の、を
 心地よく切り裂き続ける速度が
 まして 僕の中身なら
 いくらだってひけらかせてやる君のめの
 前に
 ならどれだけ・歩くのさ
 大通りまででるか
 そしたら高速道路の高架が
 また
 激しい光をみせる その影を差し出すことでみせる
 僕は走り抜けるしか
 もうないよ
 信号機は点滅しか繰り返してない
 視界が
 まっっしろ

                    並木道」

  影だ
  鳥が覆い被さるように
  飛んだんだ
  でかい翼をひろげたところだ
 
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