月光ドライブ/フミタケ
プで売られていて
すべてを習慣として受け入れてしまったら
もう
他人の言動には関心を持てなくなっていきそうだ
だからさ
夕方にとどろく稲妻だけが
僕らをひとつにする最後の存在なんだって
ここにある光は すべて結果の名残り
あふれるくらいの本物や美しさは
いつも身近にあるけど
多すぎて あまりに多すぎて
見放されてしまいそうなほどで
ほんとうに神聖なものはそれほどたくさんある訳じゃない
手助けを求めたら きっと僕は消えてしまう
君はいつも だから 一人さ
深夜零時過ぎの
田園地帯を伸びる旧国道
制限速度50キロの道を
ユルユルと
音楽にまかせて
時速3
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