レヴィナスの芸術哲学−「存在の彼方へ」を読んでみる9/もぐもぐ
もいいことだが、ピカソとか、絶対わざと寄り目して絵描いてたと思うのは、私だけだろうか)。
詩については、次のように言われている。
「言葉は意味と切り離せない。だが、はじめにあるのは言葉が満たす音の物質性であって、それによってはじめて言葉は感覚へと、そして今定義した音楽性へと導かれる。つまり言葉は、リズムや脚韻、韻律、頭韻などをもつことができるのだ」(p107)
普通に言われることだが、詩は何よりもリズムなのだろう。特に古典的な詩においては、それが最大のファクターであった筈だ。
だが詩には他の要素もある。
「しかし言葉はもっと別の仕方で、つまり、多様な意味に結びつき、他の言葉との隣接か
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