現実、夢、リアリティー−「存在の彼方へ」を読んでみる8(2)/もぐもぐ
この「リアリティー(現実性)」のあり方を、レヴィナスは「超越的隔時性」と呼ぶ。何時来たのか分からない、何処からきたのか分からない、けれども確実にそこにある「リアリティー」。私自身には近づくことの出来ない、その「由来」、その「源泉」、それをレヴィナスは、「超越的隔時性」と呼ぶのだ。
(「このような時間化のうちで、回帰することなき時間という経過が、どんな共時化にも逆らう隔時性が、『超越的隔時性』が告知されなければならない」(p37)
「隔時性のこの告知はどんな現在、どんな再現前化とも無縁なままでありつづけ、そうすることで、再現前化可能などんな起源よりも古きある過去を、起源に先立つ過去〔過ぎ越したも
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