BadStripperKing/影山影司
 


 気がつくと俺は吊るされていた。


 全身裸にひん剥かれて、革手錠で両手首を縛り上げた状態。革手錠を通して鎖が天井へ伸びていて、ちょうど肉屋で解体される前の獣のようだ。両肩がギシギシと痛む。掌は血が通らず、すっかり麻痺している。一体何時間吊るされている? まるでこれじゃあ耳たぶにぶら下がるカプセルだ。

 あたりを見回すと、どうやら俺はクレーンで吊るされているようだ。だだっ広いガレージ? いや、倉庫か。コンクリートと鉄骨の建物。足元にはローラーを二つ合わせたように見える機械。寒気がする。トリップ後の覚醒が原因だろう。
 おおん、と何かのモーターが起動する。
 クレーンの、
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