BadStripperKing/影山影司
の、巻き取り機がでたらめに回転する。それに合わせて俺の体は、降りて、昇り、降りて、降りて、昇り、をゆるやかに繰り返す。動きに合わせて手首が千切れそうなほどに痛み、鎖が軋む。足元を見るとローラーがゆっくりと回転している。一体何なのだこれは。足元の、二つのローラーは、互いに向かい合うように、内へ内へと回転している。まるで昔ディズニーアニメで見た脱水機のようだ。向かい合わせのローラーにタオルがはさまれて、ハンドルをぐるぐる回すとローラーもぐるぐると回って間のタオルがぐりぐりと絞られる。
降りて、昇り、降りて、降りて、昇り。繰り返してだんだん俺の体は降下する。
気がつくと、俺の耳たぶにはチューブが
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