青を、青を、「青を泳ぐ。」/Rin.
 
く私は学校で口を開いた。溺れても溺れても、生命力だけはあったようで、理科室の窓枠にやっとの思いでしがみついたのだ。助けてほしかった。ただ、その一心で。
 「みんな、卒業が寂しくて、あと何日かを数えています。でも私は嬉しいんです。楽しみなんです。もうここに来なくてよくなるから。でも、それって、イヤ・・・。悲しすぎる・・・。」
言うなり嗚咽がとまらなくなって、先生にすごく悪いことをしたと思う。先生はただ黙って、泣かせてくれた。和私だって、私だって・・・そんな思いが次から次へと水滴になって流れるばかりであった。》
 


 いよいよタイムカプセルの蓋が開けられるときだ。昔のように先生が、一人
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