僕の衰弱した右脳に関する覚書/川村 透
ットになっている。みたいなことをすぐ言うから左脳、と言われるのはよ
くわかるんだが、確かに僕の仕事は建築のどちらかといえば設計畑で、そ
れも俗に計算屋と言われる構造設計がメインであり一度その種の仕事に入
るとexcelとcadの間を行ったりきたりしながら建物の構造性能のスケッチ
するということになる(今もいくつか抱えていてホントはこんなこと書いて
る場合ではないのだが)
左脳をもっぱら使うように見えてその実、建築の仕事は実にアナログで
非合理的な価値を実現するためにある。それはひとことで言えば「快適性」
という言葉で表せる。建物はヒトの器であり、デザイン、空間、空調温熱
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