3/カフカ
とは思いませんかお客さん?」
ぼくは思わなかった
「・・・ちくしょうこんな暑い日にしかも雨降りの日に、こんな無口な糞野郎と一緒の車に乗るなんてついてねーぜ、占いなんてまったくあてにならないですね、そうは思いませんかお客さん?」
時間がないから急いでくれと言った
「あ、もうすぐ居酒屋に着きます、割り勘でいいですか?」
曇った窓を手で拭くと外は全く知らない場所だった
ぼくは運転手に?万円を渡して降りようとしたが、運転手に腕を捕まれた
「お客さん〜、どこに行くんですか?、これから飲もうっていうのにちょっと冷たいんじゃないですか?」
ぼくは運転手の顔面を殴った、何度も何度も殴った、それでも
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