光量/渡邉建志
 
きる方向をはっきりと照らしてくれているけれど、わたしにはちからがないし、わたしはきみに愛されることも、愛されないことも、両方、怖いのです。残酷だとおもいます。きみという存在が残酷だと思います。わたしはあの人を愛して同時に憎んでいたように、まるであのときのように、きみに恋していて同時に憎んでいるのをかんじます。在り方として対抗できません。できなさ、をおもいます。できなさ、ばかり感じます。わたしはきみになにかをしてあげることができるのでしょうかそれいぜんにわたしはわたしを愛することができるのでしょうかわたしはきみにあいされることによってわたしを愛するという鏡のようなわたしの愛しかたをもう一度冒してしま
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