『Rapid Train』/東雲 李葉
・トレイン 僕らを乗せて。加速してゆく青い彗星。
星の欠けらが飛び散る海を。光が消えてく深い闇を。
越えて夢は止まらない。このままずっと醒めないで。
ラピッド・トレイン 連れ去って。君とこのまま消えてしまいたい。
煌めく星の輝きを忘れぬように寄り添って。
夢の列車に乗らずとも君に会って触れ合いたい。
目醒めてしまった明け方は冷たいばかりの雨の日で。
あまりに突然終わったからさよならさえも言えなくて。
最後に君に会ったのは言葉も凍る雪の夜。
あの時君が言ったことを夢の中で確かめたのに。
「 」肝心なところがノイズに変わる。
けれど本当は諦めかけてて、ただただ君
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