何を書くか。どう書くか。そしてその先で、何を書くか。/いとう
 
歴史、その全像だけでなく、
個々の時代の個々の詩人のスタイル、手法、
それは知っておくべきだと考えるし、
知っておこうとする努力はすべきだと、思っている。

要は、
いつの時代にどんな詩人がどんなスタイルでどんな詩を書いていたのか。
それを知る努力をしようとしない人間は、
詩人と名乗るのはおこがましいのではないか、と。
もちろん、これは、詩人であることに限らず、
個々のジャンルの中で、
芸術に関わるすべての人たち、
あるいは、すべての職業、業界に対して、言えることだろう。
簡単に言えば、たとえば自動車産業に勤める人間が、
自動車の歴史、変遷を知らないで、
仕事ができる
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