何を書くか。どう書くか。そしてその先で、何を書くか。/いとう
 
きるのか? 金がもらえるのか? 評価されるのか?
それと同義だ。
そこを考えない人間は、そこで止まる。
止まらざるを得ない。成長できない。


さて。
そうやってある程度の技術を身につけた。
稚拙はともかく、いろいろなスタイルで詩を書けるし書いてきたし、
お望みなら、同じテーマで違うスタイルの詩を書くこともできる。
けれどそこで行き詰まるのだ。
「では俺は何を書きたいのか?」と。
いや。この問いはもっと深淵だ。言い換えよう。
「何を書けば、それが芸術としての深さを持てるのか?」

その世界では、自分の人生、あるいは自分自身と向き合うことになる。
「自分とは何か」

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