恋した女は詩の中に 〜合唱曲へのご招待〜/北村 守通
 
り引用させて頂きました。なお、「石家荘にて」で出てきております「サガレン」とはサハリンのことで、「月蛾」とは「夜の光に集まる女性達 → 娼婦」ということなのだそうです。
 いかがでしょうか?
 え、顔見せていないじゃないかって?
 これ、ワタクシの経験上の推察でしかないんですが・・・語り部はこの女性が余りに魅力的過ぎて顔を正面切って直視できなかったと思うんですよ。だから、横からしか顔を覗けないから「耳環」が彼女の象徴になり、正対したときにはうつむいてしまって爪しか見れないんじゃぁないかって。あるいはその魅力を輪郭で描こうとすると嘘になってしまって、それで描いていないんじゃぁないかなって。

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