月の光/yangjah
 

からだの奥底から
ことばが這い上がり
ことばが空を舞い
口や
手や
眼から
こぼれ出してくるのを
みつめる

この感覚を
恋に頼るのはやめようと
思う

誰かに助けを求めなくても
すべてのモノが包み込んでくれる
その瞬間を待ってみる

少しだけ大人になって
少しだけ子どもに戻って

狂気をぬくもりに変えて

なぜ狂ったように泣きじゃくるのだろう
誰のどんな哀しみが
日々わたしにを通り過ぎてゆくのだろう

つかれた時は
いいかげんにしてほしいと叫びたくなる

それでも
少しだけ大人になって
少しだけ子どもに戻って

何かを
誰か
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