不安定な安定?ユーリさんの朗読について/渡邉建志
ちが立つメタ、つまりトレンドなかっこよさというメタにたたないことだ。ユーリさんはそのかわりに辮髪にたつ。白鳥忍のうしろまわしげりに立つ、あるいはサンセツコンに立つ。そういったマニアックなものの上に立ち、しかもそれを連呼、連呼、連呼し、そこに思わず力んでしまう。「おしっこ」という言葉を力んで発音して「しまう」。彼女の立つメタはそういうところで「自然」であり、作戦的でない。彼女はマニアックな偏愛の後ろに自分を隠す。そこがすごい。その偏愛ぶり、彼女の言葉だったと思うがハクチ的なものへの愛が、彼女をして、「思わず」自然なイントネーションを作らせしめる(これって正しい日本語なのかしら)。つまり、おもわず「白
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