今ここにある現実/佐々宝砂
 
かるのか?



私の原点を思い出さねばならない。
私は、現代詩人ぶったミナサンに読んでもらいたいわけでねえのだ。

現代詩人受けする一流っぽい詩を書く人は書けばよい。私はとめない。それどころかべた褒めにほめちぎってやろう。これは矛盾ではない。私の内的分裂ではない。なぜなら、彼らは私のライバルではないからだ。まして敵ではない。彼らは一流っぽい内輪の世界に安住しておればよい。私は飛び出てやる。私のライバルはマンガだ、ゲームだ、ドラマだ、流行の歌詞だ。一般受けするものを目指してると思われるのも癪に障るが、そう思うなら思ってもかまわない。私は一般受けするもんが嫌いではない。私の趣味にかなう
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