人殺しのカクテル/不可思議/wonderboy
も同じ味がするぜ
数センチの泡に写る屈折した自画像
自尊心は歪むやめろ、これは俺じゃないぞ
叫ぶ声はかすれる、時が経てば忘れる
言い聞かせれば言い聞かせるほど彼女の顔が浮かぶ
ビートニクの朗読と盲目のピアニスト
目の前の演奏が遥か遠くに聞こえる
違う、俺は自由だ、俺は自由なんだと
言い聞かしていることで正常を保てる
いくら飲んだって俺に文句を言う奴などいないぞ
叫ぶ声は虚しく なぜか涙溢れる
窓の外を眺める 冬の雨は冷たく
濡れた石畳が写す街頭が導く
必要以上の沈黙が明日を閉ざす監獄
やっぱりこの部屋は一人では広すぎる
しばらくの間ソファで寝てたんだと思う
一時
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