睨子問答 一『荒ら屋にまつろわぬものが爪の痕』/人間
積も上ぐす足場る径路の和をば、明後日向こうを出歯亀試まる裸出歯鼠。
「何事も勉学、努力、追及によって結果を得る事が出来ます。
それらが宗教的には”修行”と呼ばれています」
千羽の折鶴を吊るす天井の満天に、扇ぐ左団扇で揺れに喜ばす目の朕と子山羊。
「もっと最も事実もも、その側面も然り也のり。
然して”こうすれば、こうなる”と知り既に結果へ行うは、規定する行程にあらずか?
知る既に向かう結果は、真理たろう果たすかて?」
「では何を信じろというのですか」
「信ずよが信ずめが、そはそと在る。
共に解す理で瞬時に捉ぶ汝と朕」
「偉そうに野糞野郎が!どうしろ
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