「存在の彼方へ」を読んでみる2/もぐもぐ
引用でも使われていたように、「有責性」、つまり「責任」を形容するために用いられていた表現である。存在の存在性、つまり内存在性の我執、生きることの闘争と利害は、この「責任」の重々しさの中で覆されていく、つまり克服されていく。
「他人に対する一者の責任、それは一者が他人の身代わりになることであり、この身代わりによって、他人の代わりに人質になるという一者の条件が描かれるのではなかろうか。」(p28)
このように内存在性の我執を克服するこの「責任」は、一体何処に由来するものなのだろうか。それは<語ること>である。そして<語ること>は「他者に対する一者の責任」、「一者が他人の身代わりになること」であ
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