「存在の彼方へ」を読んでみる2/もぐもぐ
 
に繋がっていく、恐らくそういう発想をしているのではないだろうか。
だが、まだここでは、そこまで立ち入って述べられてはいない。単に漠然と、<語ること>と倫理の間にあるかもしれない繋がりが、遠巻きに指摘されているに留まっている。


なお、上の文章には、このような言葉が続いている。
「この秩序に比すなら、存在はまさにゲームに過ぎない。どんな責任も免れた存在はゲームないし弛緩であり、そこにおいては、何の禁止も課せられることなく全ての可能時が容認される。・・・(内存在性の我執からの脱出は)ゲームのいかがわしい軽薄さではなく、極度の重々しさに依拠しているのではなかろうか。」(p27)
「責任」(
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