「存在の彼方へ」を読んでみる2/もぐもぐ
 
う。

どのような思想や信念(信仰)にもそれを語るための独特の論理があり言葉がある。それは外国語のように理解しがたく、また想像を絶した進行をするものであるかもしれない。しかし、複数のそういった論理や言葉に馴染んでおくことは、道徳倫理についてバランスよく考えていくためにも、役に立つのではないだろうか。


さて、存在すること(生)を「内存在性〔利害〕」「戦争」として捉え、戦争における存在すること(生きること)と平和における存在することとの間に本質的な区別を認めないレヴィナスは、「存在するとは別の仕方」への「超越」を探求する。(なお、「超越」とは、辞書(古い版の広辞苑)を引いてみると、「一般
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