The Muddy marines/詩集ただよう
 
う思うと少しだけ寂しくなった。次の日は学校があった。

友達と途中まで一緒に帰った。別れたあと、僕にだけ行くところが無くなった。仕方がないから、なぜか、不意に思い出した自分のマンションの階段を下りたとこにある、小さな地下室に行った。そこは小さいときから苦手で、そこにあるドアはどこか違う世界に繋がってるんじゃないかとさえ思っていた。そこしか居場所がなくなって、その場所に助けられることになるなんて思いもしなかった。とても寒いその空間で僕はうずくまり、丸くなって寝た。時間もないその空間で少しだけ眠った。近付いてくる自分の足音が耳障りだった。

結局、朝方に自分の家のチャイムを鳴らした。成長し
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