青の異物  (すきとおる、/ねことら
 
町のどこに、
鋼鉄製のレールが敷かれているのかは知らなかったのだけれど、
きっと、私は乗るのだろう






デイパックに飲みかけのペリエと歯ブラシとipodを放り込めば
他に用意するものもなくて、懐中電灯もいらない、コンパスもいらない、
そんなことは、君が最後におしえてくれなくても、わかっていたから
きっと、歩いていける、そう信じられているんだ、



ゆるやかにゆるやかに湾曲している国道沿い、
ぷつぷつと肌をあらう夜の冷気がここちいい、
ゆっくりあるいてゆくことにする、あるくのはすきだ、
等間隔の街灯がやさしい、街灯の光が好きだ、
朝焼けが近くて、この
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