八月の絶唱/飛鳥 彰
花あるキミの舞いは優雅に
舞踏曲
奏で踊るのは うつし世の
春夏秋冬 日月(にちがつ)の舞い
しなやかに身を踊らせて
華やぐよ
撓(たわ)わにみのる果実の如くに
秘めやかに艶あるしぐさ
顕しつ
舞いおどるキミのなんと幽遠
たおやかに秘伝を納めて
舞いおどる
月下に弓のしなるが如くに
風が舞い
水の流れる風情あり
キミの舞踏に白鳥(スワン)は降り立つ
落日の空を焦がして燃ゆるごと
舞踏のキミの
血潮の響きは
短歌 「薔薇園に遊ぶ」
とこしえに
キミも恋せ
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