八月の絶唱/飛鳥 彰
夜想曲かな
言葉添え花にいのちを
吹き込むか
言霊(ことだま)燃ゆる詩人(われ)は此処にと
火の鳥の詩人と云いしは
我なるか
人の見ざるを我は見るなり
火の鳥の詩人の我は
想像のつばさひろげて
自在に宇宙(そら)翔ぶ
わが胸に不思議の泉
あればこそ湧くがごとくに
ことば噴き出る
ほとばしり湧き出る言の葉
十重二十重ひかりを浴びて
虹となれかし
短歌 「舞姫リリィ」
木屋町のアバンギルドの舞台にて
舞姫おどる
飛天(ひてん)の如くに
天女かと見紛(みまご)うほどの
舞台かな
花あ
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