八月の絶唱/飛鳥 彰
 
チョコレート
その存在を忘れたるは今までなきこと
不思議なるかな


この頃は薬も飲まず
漢方とビタミン剤で
楽に暮らせり


果てしなき修行も我を創るため
いまはこの苦も
未来(さき)の楽と成る


かにかくに小さきことの積み重ね
鍛えしこころ
美しくたもつ


手持ちなし
なにはなくとも与うるは
歌の一首とひと粒の光


生活費
小遣いぐらいはみずからの
手で稼ぎたいとキミはうそぶく


思い描く
ひたいに汗し稼ぐ我
饗宴(うたげ)に招かれプレゼント受ける


夢見るのは
この手で稼ぎたる金で
友にご馳走 プレゼント贈る
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