八月の絶唱/飛鳥 彰
チョコレート
その存在を忘れたるは今までなきこと
不思議なるかな
この頃は薬も飲まず
漢方とビタミン剤で
楽に暮らせり
果てしなき修行も我を創るため
いまはこの苦も
未来(さき)の楽と成る
かにかくに小さきことの積み重ね
鍛えしこころ
美しくたもつ
手持ちなし
なにはなくとも与うるは
歌の一首とひと粒の光
生活費
小遣いぐらいはみずからの
手で稼ぎたいとキミはうそぶく
思い描く
ひたいに汗し稼ぐ我
饗宴(うたげ)に招かれプレゼント受ける
夢見るのは
この手で稼ぎたる金で
友にご馳走 プレゼント贈る
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)