猫爬虫類の羽毛布団/詩集ただよう
「よくあることだ。平凡で幸せだとさえ思っていた。大きな幸せを経験したとも。」
ぶつぶつ言い歩くペンギンが、何回目かの卒業式終わりの送迎バスで手足の置き引きにあった。助けて欲しいペンギンは、派出所から急いで出ていこうとした。
「出て来るなと言う懐かしい顔は初対面の猫で、爬虫類が翼を持って神様のよう。舌が出ている。」
夜中の玄関先で爬虫類に会ってしまった家猫はそこまで説明を終えると、達磨のように転げながら、い、い、い、と大笑して考えられない。はみ出た舌は人間と同じに白い舌垢を塗りつけていた。
「翼の説明書は読み飽きた。捨てようとしたら隣で、したことのないゲーム画面に向かって餓鬼が座
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