「感性の論理」はどこからくるのか---詩の非論理的な領域を読むということ、詩の非論理的な領域を書くと.../N.K.
を前提として、一方で言葉の持つ伝達性あるいは相互主観性を保証するが 2、他方で「言葉というものは完全に伝わるものじゃないと思います。」3 と言葉を扱う難しさを述べる。言葉を扱わざるを得ない「詩」についての論が、言葉を使用することの言わば不可能性を意識することから始まるのである。
しかし「とにかく普遍的に伝わる部分」(意味の面あるいは論理的な意味の領域)をもつ日常生活の中での言語と感情の面(非論理的な意味の領域)に分け、「この感情の面というのが、言葉ではなかなか伝わりにく」く、散文に比して「詩の場合にはこの非論理的な意味の領域が大きい」と「詩の伝わりにくさ」に「感情の面」つまり「非論理的な意味の
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