ONE NIGHT DOPE/エヌジーマ
 

それはまるで水と油、プラスとマイナス、S極とN極、光と影、陰と陽、戦争と平和、そして俺とオマエ。 全ての敵対する過酷な最前線の緊張感にも匹敵する関係だ。
 時間がない。 俺は眠りにつくまでの限られた時間を有効利用することに
苦手意識を持ち始めている。手持ちぶたさでつけたTVからはファシズムなコメントし聞こえてこない・・・。
濡れた髪を拭き取る純白のタオルは次第に水分を含み冷たく重くなっていく。
ドライヤーは別れた彼女の部屋に置いてきた為タオルドライを余儀なくされていた。
髪の芯は一向に乾かない。表面がカサカサになったパーマヘアーは水分を欲している。
俺はブラックコーヒーを口に含みそれ
[次のページ]
戻る   Point(0)