ONE NIGHT DOPE/エヌジーマ
それを一気に流し込み
体内から水分を与えることにした。
部屋の中央でアグラをかいている俺と、部屋の隅で小さく丸まって湿ったままのタオル。
ただ漠然と時を刻む秒針。俺を取り巻く環境は依然何も変わらない。
ネガティブな空気と半開きの口。 きっと明日には何かが変わっているはず。
そんなことを思いながら眠りに就く毎日は、鎖に繋がれた囚人とたいして変わらないだろう。
直面する問題に問い詰める「なぜ邪魔をする?」 沈黙の末答えは返ってこない。
今度は自分自身に問い詰める「なぜだい?」
主語も述語もない軽薄な問いかけに自分自身の無知さに苛立ちをおぼえた。AM1:38睡魔に襲われた。
始まりから終わり、そして終わりから始まり。永遠に繰り返される循環、
出口はもうすぐそこまできてる。非日常的な場面に花束を贈り、
俺はまずドアーを開けてシャンプーを買いに行くことにする。
戻る 編 削 Point(0)