第2章 変わったお友達/箱犬
時でした
目はあの影を見たまま、突然シントリンがびっくりするようなことを言い出したのです。
『俺、あの影見たことあるぜ』
その言葉を口切にみんながみんな口を開きました。
『僕も見たことあるぞ』
ずり落ちためがねを人差し指で上げながらブルゥムンはせかせかといいました。
『私も見たことあるわ、ベットの横にいたもの!』
フロゥライは少しふるえながらいいました。
シントリンが話し始めました。
『俺が夕日が落ちる前まで遊んでいたときだけどよ、(シントリンの頬は真っ赤です)俺、長くなった影が
おもしろくって小枝を振りながら
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