フライフィッシングと詩/北村 守通
 
たちによって進化し続ける、その独特のキャスティングに触れるだけでもフライフィッシングとは実に人を虜にさせる要素を持っている。
ただ、キャスティングが上手くなれば釣りが成立するわけではない。どのコースにフライをどの様に流すかが出来ること、魚の求める状況に応じたフライが用意できていないと釣りとしては成立しない。
このフライの部分は俗に『コマーシャルフライ』と呼ばれる市販品を用いることもあるが、基本的には釣り人自身の手で作って用意する。餌釣りならば、前日に目の前の庭を掘ってミミズを入手しておく、といったところか。ただし、ミミズはやっぱりもともとその形をしているものであって、フライは作らなければフライ
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