釣りの進化を肌で感じて/北村 守通
 
連れて行ってもらう回数も増えていく。
そんなある時、ショーケースの中に何やら得体の知れない魚の形をした、へんな形の漁具を見付けた。
それがルアーとの出会いである。
即座に釣られた私は、コツコツと道具を揃え、ハウツー本を購入し学業以上に勉強した。
当時、ルアーで釣れる魚として紹介されていたのは雷魚、ナマズ、ブラックバス、鱒類、鱸といったところで、主に淡水での釣りがメインと考えられていた。
海水魚に関しては、釣り方が確立しておらず、ただこれから先には海でルアーを楽しむ時代が来るであろう、ということだけは書かれていた。
大変夢があったので、自分がその開拓者になるんだ!とばかりに積極的に海でも
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