釣りの進化を肌で感じて/北村 守通
でもルアーを試してみた。一度だけ磯でカサゴが釣れたのだが、その時は家中大騒ぎになった。
勿論、淡水でもルアーを使って釣りをしまくった。ではその他の釣りはしなかったかというとそんなことはなく、ローテーションを組みながらあらゆる釣りを愛してきた。
こうした多魚種の釣りを四季を通じて楽しむ人が当時は多かった様に思う。
そんな時代から20年ほど経った現代では釣りも進化し更なる細分化を遂げた。
四季を通して特定の魚種のみを狙う、というスタイルが主流になり、その中での縦社会が構築されたり、他魚種を狙う釣り人との対立は更に発展し、無関心、非接触という姿勢に変わっていった。又、ルアーでの釣りは海にもその勢力を瞬く間に広めた。各種の釣りで様々な理論や方法が確立し、今や新しい方法の発見性は徐々に低くなってきている。
勿論、未知の領域はまだまだある。しかし、次のステップ、それも革命的な発見には相当な時間が必要だろう。これは悲観すべきか、夢の休息ととるべきなのか?
詩はどうなの?、と無知な私は素朴に尋ねてみたくなった。
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