ただ捨てられるだけの日記/Rin.
 
ちゃな祖母なりの格言などもあったりして、母とよく唖然と顔を見合わせたものです。「順番は、抜かしても抜かれるな」的な発言は当たり前で、知らぬ間に私の常識と化してしまったようす。おかげさなで社会には適応できないものの、たくましく育ちました。

 祖母は私をものすごく可愛がってくれました。祖母は何にでもランクをつけてひいきしました。絵本のように、トラ猫を筆頭に11匹、猫を飼っていましたが、人懐っこいトラが一番のお気に入りのようで、うなぎ屋でだす用のうなぎの頭を2皿買って来ては、1皿をトラ猫大将に、もう1皿を「その他大勢」にやっていたのを覚えています。おかげさまでトラは、まるまるとふくよかに育ちました
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