面白人生講話(9)/海野小十郎
 
会うと挨拶をしなければならないことです。5歳から関西は京都ですから、挨拶をするということが大切なことであることは、長い間身につかなかった、結婚して妻に教えられて初めてその大切さに気づいたと言うことです。
 関西はとにかく丁寧なところです。それなので体裁ばかりで実がない、と言われるところです。でも別に実のない人ばかりとはいまにになっても思いません。いろんな人に世話になったし、関西は世話好きな人が多いとも十分に言えるのです。
 二十歳代に関東それは東京でしたが、行ったときも、ショックばかり受けました。つまりカルチャー・ショックというやつですね。東京はあまり長くなかったので、それほどでなくて、まあ東
[次のページ]
戻る   Point(2)